タイのATMからキャッシングで現地通貨タイバーツ(THB ฿ )を引き出してみましたので、手順を写真付きで紹介します。海外キャッシングは両替よりも安く現地通貨が手に入ります。
利用するATMによって操作方法が異ったり順番が前後する場合がありますが、基本的な部分は一緒なので参考にしていただければと思います。
バンコクは街中にATMがたくさんあり非常に利用しやすいです。
利用したATM
今回はバンコクのスワンナプーム国際空港の入国審査を通った直後の荷物受け取りエリアにあるATMを利用しました。預け荷物が流れてくるのを待っている間にキャッシングしました。
「VISA」「MasterCard」「JCB」のマークがあったので、これらのクレジットカードを使うことができます。
このATMはタイ大手のサイアム商業銀行(Siam Commercial Bank)が設置しているもののようで、地下鉄など空港以外にもよく見かけました。
ちなみに手荷物受け取りエリアを出た直後の到着ホールや地下1階のエアポートレイルリンク(Airport rail Link)の改札近くにもありました。
暗証番号の入力
ATMにクレジットカードを入れると、最初に暗証番号(PIN)の入力を求められます。
PINとはPersonal Identification Number の略です。
クレジットカードの4ケタの暗証番号を入力して「OK」を押します。
言語の選択
続いて言語の選択画面が表示されます。ありがたいことに日本語があったので「日本語」を選択しました。
金額・取引の選択
次に取引の選択画面が表示されます。取引の選択と言うものの金額の選択肢が混じっています。今回は「3000」を選択して3000バーツをキャッシングすることにしました。
選択肢以外の金額を引き出したい場合には,おそらく「引き出し」を選べばできるかと思われます。
手数料の確認
手数料が220バーツ(当時のレートで約800円)かかるとありますが,キャッシングの場合はかかりません。「はい」を選択します。
補足:手数料について
海外ATMのキャッシングに伴う手数料は2つ考えられます。ATMを設置している会社(銀行等)に支払う手数料と,クレジットカード会社に支払う手数料です。
今回表示されたのは前者の手数料についてです。キャッシュカードやデビットカードでなければ手数料はかからないという話を事前に聞いていましたが,いざ画面にはっきりと手数料がかかると表示されると不安になりました。
私は今回セディナカードを利用したところ,カード会社の請求明細を見ると手数料が上乗せされていなかったので,どうやらキャッシングだと手数料がかからないのは本当のようです。
ちなみに,この旅でサイアム商業銀行のほかにカシコン銀行 (Kasikornthai Bank),アユタヤ銀行(Krungsri Bank),バンコク銀行(Bangkok Bank)のATMを利用しましたがいずれも手数料はかかっていませんでした。
なお,後者のクレジットカード会社に支払う手数料は利用するカードによります。手数料がかかるカードの場合、大体100~200円程かかります。セディナカードの手数料は0円です。
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Conversionしますか?
急に英語表記のみとなりました。「このレートで両替を希望しますか?」と聞かれていますが,基本的に「No,continue without conversion(いいえ,両替しないで続けます。)」を選択するのが無難です。なぜ無難か気になる方は次の補足をご覧ください。
- conversion=両替
- withdrawal=引き出し
- access fee=手数料
- charge to your account=口座への請求
- exchange rate=両替レート
補足:なぜ「YES」ではないのか
外貨が欲しいんだからこのレートでいいかと聞かれたら思わず「YES」と答えてしまいそうになりますが,要注意です。不利なレートでキャッシングする可能性が非常に高いからです。
まず前提として,海外キャッシングの為替レートはクレジットカード会社が決めるのが原則です。そのレートの基準時はキャッシングの数日後になります。そのため,キャッシングした後に相場が変動して円安になった場合に損する可能性があります(逆に円高で得する可能性もあります。)。
それに対し,この画面で表示されているのは銀行が提示している為替レートです。このレートでの取引を希望すれば請求額もそのとおりとなります。レートは提示されたもので固定しているので変動のリスクがありません。
そうすると銀行の提示してくれたレートのほうがコストが予測できていいようにも思いますが,そうとも限りません。基本的に銀行の提示するレートは悪いです。レートを悪くした分が銀行の利益になるからです。
数日の間の相場変動は微々たるものなので,銀行の提示する悪いレートよりも通常のキャッシングをする方がほとんどの場合でレートが有利です。
慎重にやりたい方は提示されたレートと相場のレートを比較した上でキャッシングすることをおすすめします。
キャッシング完了
最後に,ATMの利用明細票(ATM slip)の要否を聞かれますが,いくら引き出したか確認できるようにもらっておきましょう。「YES」です。
出てきたお金を取ってキャッシング完了です。くれぐれもカードの取り忘れには注意してください。
さいごに
前述のとおり利用するATMによって操作方法が異なる場合がありますので、実際に利用する際には表示画面をよく読んで操作を行ってください。
今回は日本語対応のATMでしたが,日本語未対応のATMの場合は次の記事を参考にしてください。タイではありませんが英語表記のATMの操作方法です。
バンコクでは店や駅などいたるところにATMがあるのでとても便利です。また日本語を選択できるATMが多くキャッシングが初めての方にも使いやすいと思うので,積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
以上、タイで海外キャッシングするためのATMの操作方法でした。