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【有効期限内にマイルが貯まらない方へ】クレジットカード「アメックス スカイトラベラー」で欲しい特典航空券を手に入れよう

クレジットカードの支払いでマイルを貯めている方は多いと思います。飛行機に乗らなくても日常的にマイルを貯められるのはうれしいですよね。旅行好きな方はANAカードやJALカードをメインで利用してるのではないでしょうか。

しかし、

日頃の支払いで満足のいく量のマイルは貯まっていますか?

自分の欲しい特典航空券を手に入れるだけのマイルを有効期限内に貯められていますか?

マイルが貯まらないからヨーロッパや北米の特典航空券をあきらめていませんか?

今回は、このような問題を解決するのにぴったりのクレジットカード「アメックス スカイトラベラー」を紹介します。

【こんな人にスカイトラベラーはおすすめ】

  • 旅行が好きで飛行機にはそこそこよく乗る
  • 特に海外旅行に行くことが多い
  • クレジットカードの支払いでマイルを貯めているけどなかなか貯まらない
  • 有効期限を気にすることなくじっくりとマイルを貯めたい
  • いろんな航空会社のマイルを貯めてみたい
  • どうせならマイルを貯めつつ旅行に便利な特典がたくさん付いたクレジットカードが欲しい

以下、2018年9月に確認した情報に依拠しています。

はじめに:カードの支払いで特典航空券を手に入れるのは大変

例えば、あなたはマイルを貯めてフランスのルーブル美術館に行きたいとして、次の条件でパリの特典航空券は手に入るでしょうか。

  • 使用カード:ANA一般カード
  • マイルコース:5マイル(還元率0.5%)
  • 月々の支払い額:5万円
  • カード払い以外の方法により得るマイル(年間):5,000マイル

月々5万円の支払いをカード払いするとしたら、年間3,000マイル貯まります。また、カード払いの他に、年1回のボーナスマイルや飛行機に乗った際にもらえるマイルで年5,000マイル貯まるとしましょう。そうすると年間合計8,000マイル貯まることになります。

それに対し、パリの特典航空券はレギュラーシーズンのエコノミークラスで55,000マイル必要です。

ANA公式サイトより※赤丸筆者

単純計算でパリの特典航空券を手に入れるのに約7年かかります。マイルの有効期限は3年なので到底必要なマイルは貯まりません。3年貯めた時点で24,000マイル、東アジアが限界でしょう。これではモナリザを拝むことはできません。なお仮に月10万円の支払いをしたとしても5年かかります。

では次の条件だとどうでしょうか。

  • 使用カード:ANA一般カード
  • マイルコース:10マイル(還元率1%)
  • 月々の支払い額:10万円
  • カード払い以外の方法により得るマイル(年間):5,000マイル

10マイルコースで月々10万円ANA一般カードを使った場合です。年間合計17,000マイル、つまり3年で51,000マイル貯まります。いい線行ってますね。モナリザの背中が見えてきました。ローシーズンのエコノミークラスであればパリに行けます。もうちょっと頑張ればレギュラーシーズンでもぎりぎり行けるというところでしょうか。

どうやら10マイルコースを選択して3年間毎月10万円程度支払いを続ければなんとかパリには行けそうです。

しかし、10マイルコースには年間6480円の手数料がかかりますし、何よりも、さらっと条件にした毎月10万円を3年間って結構きついと思います。いやいや、10万くらい毎月使うでしょ、という方はいいかもしれませんが、特に学生さんや社会人になって数年の方にとっては毎月10万のカードの支払いが続くのは負担が大きいと思います。

また、毎月の支払いの大きい家賃なんかはカード払いにできないところが多いですし、生活のすべてをカード払いにするのは難しいですよね。それに、楽天市場では楽天カードというように、買い物によってカードを使い分けている方も多いと思います。かといってマイルを稼ぐために無理に出費を増やすのは本末転倒です。

以上より、ANA一般カードの場合には、3年間かなり頑張ってカードの支払いを続ければパリに行けなくはないが現実的にはちょっと苦しいということになりそうです。

海外旅行好きにこそ!アメックス スカイトラベラー

そこで、海外旅行が好きで特典航空券が欲しくてクレジットカードを使ってるけどなかなかマイルが貯められない、マイルの有効期限内に目当ての特典航空券が手に入らなくて断念してきたという方におすすめしたいクレジットカードがアメックス スカイトラベラーです。

アメックス スカイトラベラーの基本情報

基本情報を一覧にしました。注目ポイントを赤字にしています(詳細は後述)。

項目内容
正式名称アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
カード会社アメリカン・エキスプレス
年会費10,800円
(10,000円+消費税)
ポイントプログラム100円=1ポイント=1マイル
→還元率1%
※3倍ボーナス適用で100円=3ポイント=3マイル
継続ボーナス(年1回)1000ポイント
旅行保険(自動付帯)旅行傷害保険(海外・国内)
旅行保険(利用付帯)航空便遅延費用補償(海外)
特典(旅行関係)空港ラウンジ
手荷物無料宅配サービス
・海外旅行先での日本語サポート
・カード会員専用旅行予約サイト
・各種優待(大型手荷物宅配、海外用レンタル携帯電話、国内レンタカー、空港パーキング)
など
特典(その他)・ショッピング・プロテクション
・チケット・アクセス
など

アメックスの通用度

会社の正式名称は「アメリカン・エキスプレス」です。一般的にアメックスと略されているので本記事ではアメックスと呼びます。

アメックスは名前のとおりアメリカ発祥の会社です。なんとなく高級そうなクレジットカードのブランドとして認識している方が多いかと思います。

また、アメックスって使える店少なそうって思われてる方もいるのではないかと思いますが、実はアメックスとあの日本のクレジットカード会社JCBは相互提携しておりJCBの加盟店であればアメックスを使うことができますJCBの加盟店向け案内参照)。なので少なくとも日本においては日常的に問題なく利用できるといえます。

アメックス スカイトラベラーを持つ4つのメリット

次にスカイトラベラーの特長の中でも特におすすめするメリットについて説明したいと思います。

メリット①マイルを貯めるのにひたすら有利なポイントプログラム

スカイトラベラーのポイントプログラムは使い勝手がよく、たくさん旅行する人にはポイントが貯まりやすい特長を備えています。

  • ポイントの有効期限がない
  • ポイントをいろんな航空会社のマイルに交換できる
  • 特定の航空会社や旅行会社の支払いで使うとポイント3倍

ポイントの有効期限がない

ANAカードやJALカードで貯めたマイルの有効期限が3年なのに対し、スカイトラベラーで貯めたポイントに有効期限はありません。

ポイントの有効期限を気にすることなく自分のペースでポイントを貯めることができます。有効期限が切れてポイントを無駄にすることはありませんし、あきらめていた欧州や北米の特典航空券にも手の届くチャンスがあります。

ポイントをいろんな航空会社のマイルに交換できる

スカイトラベラーで貯めたポイントは、提携航空会社のマイレージプログラムに
1000ポイント=1000マイル単位で移行できます。提携先は次のとおりです。

たくさんの提携先がありますね。提携先がたくさんあるのはそれだけでメリットです。ある特定のマイレージプログラムのマイルを貯めていると、規定が変わって特典航空券が取りにくくなってしまったり(いわゆる改悪)、経営悪化でサービスの低下が懸念される場合など、リスクが伴ってきます。

スカイトラベラーの場合はポイントをストックしておいた上で移行先を複数から選べるので、リスクを分散することができます。状況に応じて柔軟に対応できるという点で、長期的にマイルを貯めようと思っている場合にはかなり大きなメリットです。

提携航空会社のうちおすすめなのがブリティッシュ・エアウェイズANAです。

ブリティッシュ・エアウェイズという航空会社はあまり聞いたことがないかもしれませんが、日本国内や東アジアの特典航空券を少ないマイルで発券できる大変お得なマイレージプログラムがあります。詳細は別の記事で紹介します。

ANAは言わずもがなですが、ANAだけ移行に手数料がかかるのが難点です。詳細は後述します。

特定の航空会社や旅行会社の支払いで使うとポイント3倍

スカイトラベラーは100円の利用につき1ポイント貯まります(還元率1%)。年会費1万円クラスのクレジットカードの中では割りと普通の還元率なので特筆すべき点ではありません。

しかし、対象航空会社の航空券、または対象旅行代理店の指定旅行商品をスカイトラベラーで購入した場合、ポイントが通常の3倍となります。「スカイ・トラベラー 3倍ボーナス」といいます。この3倍ボーナスはスカイトラベラーの一番特徴的な制度です。

適用条件はこちらです。

対象航空会社27社(*1)の航空券を円建て(*2)で対象航空会社のウェブサイトなどから直接カードで購入された場合、または、対象旅行代理店2社の指定旅行商品(*3)を円建て(*2)で対象旅行代理店のウェブサイトや指定店舗などから直接カードで購入された場合となります。

アメックス公式サイトから引用

ここでいう対象航空会社はこちらです。

(*1)<対象航空会社(27社/五十音順)>

アシアナ航空、アリタリア-イタリア航空、エア タヒチ ヌイ、ANA、エールフランス航空、エティハド航空、エバー航空、エミレーツ航空、オーストリア航空、ガルーダ・インドネシア航空、カンタス航空、キャセイパシフィック航空、KLMオランダ航空、シンガポール航空、スイス インターナショナル エアラインズ、スカンジナビア航空、スターフライヤー、タイ国際航空、大韓航空、チャイナエアライン、デルタ航空、日本航空バニラエア、フィリピン航空、フィンランド航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、ルフトハンザ ドイツ航空

幅広い航空会社が対象です。海外旅行で利用しやすい航空会社がけっこう多いのではないでしょうか。国内線でもANA、JAL、バニラエアがあります。

続いて対象旅行代理店はこちらです。

(*3)<対象旅行代理店(2社)および指定旅行商品>

  • 日本旅行(ウェブサイトおよび日本旅行の全店舗)
    上記対象航空会社の航空券、パッケージツアー、前払いで手配されるホテルなどの宿泊代金、JR・バスのチケットのご購入
  • アップルワールド(アメリカン・エキスプレスのカード会員様専用ウェブサイト)
    前払いで手配されるホテルなどの宿泊代金

日本旅行とアップルワールドでホテルを予約すればボーナスが付きます。さらに、ここで面白いのが日本旅行でJR・バスのチケットを買ってもボーナスが付くことです。陸路の移動でスカイトラベラーの3倍ボーナスが付くのは不思議な感じですが、国内の出張などにも使えますね。

還元率3%は他のハイクラスなクレジットカードと比べてもかなりの高還元です。10万円の対象航空券を買ったらそれだけで3,000ポイント貯まります。その航空会社のマイレージプログラムを利用していれば搭乗によりさらにマイルが貯まります。まさにマイルを生み出す相乗効果が発生します。たくさん旅行に行く人や飛行機の出張が頻繁にある人ほど有利な制度です。

ただし、一応3倍ボーナスにも上限があり、通常ポイントと合わせて年間(1月~12月)60,000ポイント(200万円カード利用での獲得分)までとなります。

メリット②航空便遅延費用補償が付帯する

海外旅行で航空便の遅延により臨時に出費したホテル代や食事代が補償されます。また、手荷物の到着遅延や紛失したことにより負担した衣類や生活必需品の購入費用も補償されます。

飛行機が遅れたら予定が狂ってただでさえ余裕がないのに出費まで増えるのはつらいですよね。航空便遅延費用補償が付帯しているスカイトラベラーを持っていれば不測の出費はカバーできるのでその意味で安心です。

これらの補償が付帯しているクレジットカードはかなり少数です。旅行に特化したスカイトラベラーならではの補償です。特にLCCに乗る場合、遅延率が高い傾向にあるので需要が高いと思います。ただし、この補償は利用付帯なので注意してください(詳細は後述します。)。

具体的な補償内容はこちらです。

公式サイトより※赤線筆者

充実した補償内容です。乗継遅延も出航遅延も4時間以内に代替便に乗れなかった場合に2万円まで補償されます。飛行機が遅れたからと言って必ずしも補償が受けられるわけではないことに注意してください。また、乗継遅延と出航遅延では補償内容が若干異なっていることにも注意してください。宿泊代が補償されるのは乗継遅延の場合のみです。

メリット③帰国時に無料で自宅へ荷物を宅配できる

海外旅行からの帰国時に、対象空港から自宅までスーツケース1個を無料で配送してもらえます。対象空港は成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港です。

楽しい旅行のあと疲れた状態でお土産の詰まった重い荷物をもって帰宅するのは毎回つらいですよね。私は成田空港から陸路で羽田空港まで行き新千歳空港を乗り継いで帰宅することが多いです。電車の乗り降りや駅のホームへの移動が多いので重いスーツケースを引きずって歩くのが苦痛でしたが、スカイトラベラーによって無料でスーツケースを送れるおかげで負担がかなり減りました。私のように帰国時に利用した空港から遠方に住んでいる人には特におすすめの特典です。

メリット④空港ラウンジが同伴者1名も無料

国内外30空港の空港ラウンジを無料で利用できます。ここで言う空港ラウンジは、カード会社と提携しているラウンジであり、俗に「カードラウンジ」と呼ばれています。JALのサクララウンジなど航空会社運営のラウンジには入れませんのでご注意ください。

パワーラウンジ:羽田空港サイトより

もっとも、最近のカードラウンジはキレイで快適です。例えば、2017年に羽田空港にオープンした「POWER LOUNGE(パワーラウンジ)」は広々とした空間に洗練されたインテリアが配置されていておしゃれな雰囲気です。全席にはコンセントがありますし、フリードリンクももちろんあります。旅行の前後でくつろぐには最高です。

カードラウンジの無料特典はカードの所有者本人しか利用できないのが一般的です。それに対し、スカイトラベラーは同伴者1名も無料で利用することができるかなり珍しいカードです。一人旅であれば自分だけ無料でも構いませんが、友人や家族と2人で旅行に行ったときに自分だけラウンジが無料だからちょっと行ってくるとか忍びなくてできないですよね。スカイトラベラーであれば一緒に無料で気兼ねなくラウンジを楽しむことができます。

利用できるラウンジはこちらです。

 

以上のようにアメックス スカイトラベラーにはマイルを貯めやすいポイントプログラムだけでなく旅行に便利な特典も付帯しており、まさに旅行好きのためのクレジットカードだということがお分かりいただけたのではないかと思います。

「他の特典も詳しく知りたい!」または「スカイトラベラーに入会してみたい!」と思った方は↓からどうぞ。アメックス公式サイトへのリンクです。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード

ただし、スカイトラベラーにもデメリットはあるので次のページで確認しておきましょう。

【次のページ:スカイトラベラーにもデメリットはある】