いくらまで?クレジットカードに付帯する海外旅行保険の補償額
次に、クレジットカードには具体的にどのくらいの補償額があるのでしょうか。年会費が安いまたは無料のクレジットカードで、海外旅行保険が付帯しているものをいくつかピックアップしてみました。
クレジットカード | 楽天カード | ANAカード(一般) | ライフカード(旅行傷害保険付き) | |
---|---|---|---|---|
年会費(税込) | 無料 | 2,160円 | 1,350円 | |
付帯条件 | 利用 | 自動 | 自動 | |
補償内容(限度額) | 傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 1,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | ||
疾病治療費用 | 200万円 | 200万円 | ||
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | ||
救援者費用 | 200万円 | 100万円 | 200万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 |
楽天カードは年会費無料の割りにそこそこの補償額がありますが、利用付帯ですね。
ANAカード(一般)はマイルを貯めるために持っている方が多いかと思いますが、補償額としては弱いと言わざるを得ません。
旅行保険の付帯したライフカードは自動付帯で楽天カードと同等の補償額がありますが、年会費がかかります。
クレジットカードごとに補償内容にばらつきがあり、年会費を含めて一長一短ですね。
もっとも、そこそこの補償額があるといっても、楽天カードやライフカード単体で海外旅行保険をカバーするには不十分です。
項目によっては合算!カード複数持ちで補償上乗せ
しかし、海外旅行保険が付帯するクレジットカードを複数持っていた場合は、傷害死亡・後遺障害を除き合算されます。
つまり、一枚一枚の補償額が不十分であったとしても、クレジットカードを複数持つことで足し算のように補償を手厚くできます。
ただし、傷害死亡・後遺障害は合算されません。一番大きい補償額が上限となるので注意してください。もっとも、前述のとおり、傷害死亡・後遺障害はそこまで気にしなくていいかと思います。
【一番大きい補償額が上限】
- 傷害死亡・後遺障害
【補償額が合算される(=足し算)】
- 傷害治療費用
- 疾病治療費用
- 賠償責任
- 救援者費用
- 携行品損害
具体例
上で挙げた3枚のクレジットカードを持っていたとすると補償額は次のようになります。
なお、楽天カードが利用付帯のため、利用の有無で2パターンとなります。
クレジットカード | 楽天カード | ANAカード(一般) | ライフカード(旅行傷害保険付き) | 補償額の合計(楽天カードを利用した場合) | 補償額の合計(楽天カードを利用しない場合) | |
---|---|---|---|---|---|---|
付帯条件 | 利用 | 自動 | 自動 | |||
補償内容(限度額) | 傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 1,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 400万円 | 200万円 | ||
疾病治療費用 | 200万円 | 200万円 | 400万円 | 200万円 | ||
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 4,000万円 | 2,000万円 | ||
救援者費用 | 200万円 | 100万円 | 200万円 | 500万円 | 300万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 40万円 | 20万円 |
いかがでしょう?楽天カードを利用した場合には、まずまずの補償額になっていますね。これにもう何枚かクレジットカードを足すか、補償額を絞って保険会社の海外旅行保険に加入すれば十分ではないでしょうか。
じゃあ補償を上乗せするのにオススメのクレジットカードは?
クレジットカード付帯の海外旅行保険は補償の上乗せができるということが分かりました。
では付帯する海外旅行保険の観点からクレジットカードを追加で選ぶとしたら、どんなものがいいでしょうか。
次のような条件を満たしているのが望ましいでしょう。
- 年会費が安くて
- 自動付帯で
- 補償が充実している
このような好条件のカードは中々ありませんが、以上を満たす一例として、エポスカードがあります。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
- 持つなら自動付帯のクレジットカードが有利。
- クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償額は合算される(傷害死亡・後遺障害を除く。)。
- 複数クレジットカードを持てば十分に補償を手厚くすることも可能。
- ただし、クレジットカード付帯の海外旅行保険ではカバーしていない補償もある。
海外旅行保険の付帯したクレジットカードを何枚か持っておき、補償の弱い部分があれば保険会社の保険でピンポイントに補い、保険料を節約するというのがいい方法だと思います。
クレジットカード会社のウェブサイトを見れば、付帯する海外旅行保険について簡単に確認することができます。今一度自分の持っているクレジットカードを確認してみてはいかがでしょうか。
上で触れたエポスカードは年会費無料で補償の充実したカードです。もし海外旅行保険のために追加のクレジットカードを考えたならば、エポスカードを持ってみてはいかがでしょうか。