海外に行けば当然現地の通貨で支払いを行うので、両替をする必要があります。両替というと、空港の両替屋で行うことが多いでしょうか。確かに空港で両替をすれば市内に向かう際に利用できて安心ではあります。
しかし、一般的に空港の両替屋のレートは悪く、手数料をかなりとられてしまいます。しかも、日本円から両替しようとすると、米ドルやユーロといったメジャーな通貨はともかく、トルコリラなどの比較的マイナーな通貨については一段とレートが悪くなります。
そこで、両替屋以外の方法で安く外貨を手に入れる方法として、海外のATMで、クレジットカードによるキャッシングによって現地通貨を手に入れるという方法をご紹介します。
空港の両替屋は高くつく!
成田空港のある両替屋で10万円を両替しようとすると、大体次のような手数料がかかります。(2018年1月時点)
通貨 | おおよその手数料 |
---|---|
米 ドル | 2,200円 |
ユーロ | 2,700円 |
スイス フラン | 4,100円 |
英 ポンド | 6,800円 |
オーストラリア ドル | 8,800円 |
両替だけで数千円か、意外にかかるなと思いましたか?それとも、まあこんなもんかと思いましたか?
上記通貨はメジャー通貨ですが、マイナー通貨になるとさらに手数料が高くなる傾向にあります。
通貨 | おおよその手数料 |
---|---|
マレーシア リンギット | 12,600円 |
南アフリカ ランド | 25,100円 |
メキシコ ペソ | 25,900円 |
インドネシア ルピア | 22,700円 |
トルコ リラ | 37,800円 |
10万円をトルコリラに両替しようとしたら、なんと4万円近く持ってかれてしまいます。両替手数料が数千円であれば許容範囲だという人も、これはさすがに何か他の方法がないかと思うのではないでしょうか。
クレジットカードによる海外キャッシングが安くて便利
では、もっと安く現地通貨を手に入れる方法はないか?ということになりますが、クレジットカードによる海外キャッシングがおすすめです。
具体的には、渡航先の空港や市内にあるATMから、クレジットカードのキャッシング機能を利用して現地通貨を引き出すという方法です。
以下では、海外キャッシングのメリットについて紹介します。
メリット1:手数料が安くマイナー通貨ほど節約できる
まず何よりも、手数料が安く済むことが最大のメリットです。
エポスカードというクレジットカードを例に、海外キャッシングを行った場合にかかる費用を算出します。
関連記事 年会費無料でゴールドクラスの実力!?充実した海外旅行保険が自動付帯するエポスカードは旅行のお供に最適なクレジットカード
エポスカードの場合、海外キャッシングには、利息と海外ATM利用手数料がかかります。
利息について
- 利息は日割計算。ご利用の日数分だけだから安心です。
- 金利は、実質年率18.0%となります。
- 日本国内でのキャッシングご利用と同じ金利です。
ATM手数料について
- 下記のATM手数料がかかります。
ご利用金額1万円以下:100円(税別)/件
ご利用金額1万円超 :200円(税別)/件
エポスカードHPより
なお、中にはATM利用手数料がかからないクレジットカードもあります(後述)。
仮に現地通貨を10万円分を1回海外ATMからキャッシングし、10日後に返済した場合の手数料
利息:100,000×0.18(年利)×10/365(日割り)=493円
海外ATM手数料:218円(税込)
合計:711円
通貨 | 日本の空港で両替 | 海外キャッシング(10日返済) | 節約できる額 |
---|---|---|---|
米 ドル | 2,200円 | 711円 | 1,489円 |
ユーロ | 2,700円 | 711円 | 1,989円 |
スイス フラン | 4,100円 | 711円 | 3,389円 |
英 ポンド | 6,800円 | 711円 | 6,089円 |
オーストラリア ドル | 8,800円 | 711円 | 8,089円 |
マレーシア リンギット | 12,600円 | 711円 | 11,889円 |
インドネシア ルピア | 22,700円 | 711円 | 21,989円 |
南アフリカ ランド | 25,100円 | 711円 | 24,389円 |
メキシコ ペソ | 25,900円 | 711円 | 25,189円 |
トルコ リラ | 37,800円 | 711円 | 37,089円 |
全ての通貨で海外キャッシングのほうがお得になっているのが明らかですね。
どの通貨であってもかかる手数料が同じであるため、マイナー通貨ほど海外キャッシングによる節約効果が大きいことも分かるかと思います。これだけ節約できれば現地で豪華な食事ができたりお土産を買ったりできますよね。
なお、早く返済するほど利息は減りますので、さらに手数料を抑えることができます。
また、例えばインドルピーはインド国内からの外貨の持ち出しに制限を行っており、そもそも日本における両替が困難ですが、そのような国の通貨の両替にも威力を発揮します。
メリット2:ATMから24時間引き出せる
深夜や早朝に降り立った場合、両替屋が開いておらず現地通貨を手に入れられないという状況になるかもしれません。
海外キャッシングであれば24時間稼働しているATMから現地通貨を引き出すことができるので、非常に心強いです。
また、空港には必ずと言っていいほどATMが設置されていますので、まずは空港で引き出すという使い方ができます。
メリット3:必要な分だけその都度引き出せる
現金を大量に持っていると盗難のリスクがあるので、できれば必要な分だけ手元に持っておきたいところ。
海外キャッシングであれば、必要な分だけ現地のATMから引き出すことができるので、大金を持ちながらの不安を取り除くことができます。
海外キャッシングの注意点
以上のように、クレジットカードを利用した海外キャッシングには大きなメリットがありますが、いくつか注意していただきたいこともあります。
注意点1:返済が遅くなるほど費用がかかる
キャッシングはいわば借金であり、海外であろうと国内であろうとその点は変わりません。返済するまで利息が発生します。クレジットカードの引き落とし日を待たずに繰り上げ返済して、できるだけ利息を圧縮しましょう。
ついつい返済を先延ばしにしてしまうと、結局両替屋で両替したのと大して変わらなくなってしまいますので注意してください。
注意点2:引き出す度に手数料がかかることも
エポスカードで海外キャッシングをする場合、その都度ATM利用手数料が108円または216円かかります。
安全のためにと思い頻繁に引き出しを行うとATM利用料がかさんでしまうので、何回かに分けて引き出すにしても、計画的に行ったほうがいいでしょう。
またはATM利用手数料がかからないクレジットカードを使いましょう。例えばセディナカードはATM手数料が無料です。
関連記事 セディナカードが海外キャッシングに最適なクレジットカードである理由
注意点3:ATMを利用するときには周りを警戒する
海外は日本よりも治安が悪いところがほとんどです。ATMで現金を引き出したところを襲われる危険が高いです。
両替屋で両替した場合にも同様の危険がありますが、特に、深夜にATMを利用する場合には、周りに不審者がいないか注意すべきです。
できれば空港や銀行にあるATMを利用するのがいいでしょう。
まとめ
- 現地通貨を手に入れるには海外キャッシングが安いうえに便利
- マイナー通貨ほど海外キャッシングの恩恵は大きい
- ただし、返済が遅れたり、現地通貨を引き出す頻度が多い場合には、手数料がかさむ場合があるので注意
ぜひ海外キャッシングで賢くお得に海外旅行をされてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい
エポスカードについて
セディナカードについて
海外ATMの操作方法について(どの国も大体操作方法は同じです。)